空が見える場所から

はたち。女子大生の、感じたこととか考えたこととか。

変わらないこと、変わってしまうこと

10年経っても変わらないこともあれば、たった半年で変わってしまうこともある。

 

 

わたしは、世の中は(少なくとも私を取り巻く人、環境は)そんなにすぐには変わらないとすっかり信じ込んでいたし、変わることなんて全然ないと思ってた。

 

わたしがアメリカに留学していたのは、去年の8月から1月の約5ヶ月。

その5ヶ月は、本当にかけがえのないものだった。

20年弱生きてた中で、大げさではなく1番大きなことだったし、沢山の経験をして、大きく成長できたと思う。

 

初めて家族と離れて暮らし、しかも初めての長期海外生活。

慣れない土地での生活は、当たり前に私を以前に比べてしっかりものにしたし、

多くの人との出会いが価値観を広げてくれた。

 

 

 

変わるというより、成長。

変わるっていう単語は、物事の本質から180度変わるような印象があるけれど、(例えばすごく人見知りだった人が留学して社交的な性格になったり、ネガティブな人がポジティブになったり。)

私の場合は、もともと社交的だったのが、もっと社交的になったり、コミュニケーション能力があっがたり(日本人に対してだけでなく、他の国の人とのコミュニケーションも)、もとにあったものが大きくなってパワーアップする感覚だった。

 

だから、自分ではなんとなく実感できても、他の人がその変化に気がつくことはあまりない。

それでも、帰って来たばかりのころは家族や仲の良い友達に、成長したねと言ってもらえることがあり、素直に嬉しかった。

 

 

ただ、ひとつ自分の中の意識が変わったことがある。

それは、人付き合いに関する考え方。

 

 

日本にいるとき、私はほんとにいわゆるサークル充(大学のサークルで充実してること)だった。

いつも一緒にいた。

半年みんなと離れると思うと高校生のときからあんなに行きたかったアメリカ留学なのに、行きたくない〜と泣き言を言ってしまうほど。

 

案の定、あっちでの生活が始まってすぐのころは、みんなが一緒にいる写真をSNSで見つけては夜眠れないほど寂しかったし、会いたくてたまらなかった。

 

自分がいかにみんなに依存してたのかを痛いほど思い知った。

 

 

あんなに、連絡する!テレビ電話しよう!と言ってくれた友達も、

いざ離れると疎遠になってしまう。

 

このことが最初はすごくショックで、上辺の関係だったのかな...とひどく落ちこんだりもした。

けれど、多分そういうことではないと、ずっと経ってから思う。

 

 

仲の良い友達が遠くに行って、一方自分の生活は変わらず、友達付き合いも住む場所も変わらないという場合。行った方は、生活や友達、今までの環境全部が一変する。一方、残ったほうは何も変わらない暮らしのまま、ただその人だけがいなくなる。

 

この時、変わらない関係を求めて連絡をより取りたくなるのは、行った側。

行かなかった方は、その友達のことを大切に思っていたとしても、連絡を取るのを中々先延ばしにしてしまうものなのだ。

 

実際わたしが日本に残り、友達が違う国にいったとしても、中々連絡をとらなかったと思うし、実際今までもそうだった。

 

 

これはもう仕方のないこと。

 

 

ただ、そんな中だからこそ、いつまで経っても忘れずに連絡をくれる存在が際立つ。

そんな人がいることが泣けるくらい嬉しくなるし、大切にしたいと思う。

 

 

わたしは日本にいるときは割と、”広く深く”の人付き合いだった。

友達はみんなすごく好きだったし、好き(友達として)な人が沢山いた。

 

 

でも、友達とひとり離れた環境で過ごして、

 

 

本当の本当の本当に大切な人

 

というのに気がつくことができた。

 

ずっと変わらず連絡を取ってくれた人というのもあるけれど、

わたしがその存在に気がつくことができたのは、

 

”一緒にいて楽しい人ではなく離れて寂しい人を選びなさい”

 

というツイッターでみた言葉だ。

 

 

その通り、これほど離れるという経験をした人にしか本当の意味ではわからないことはない!と、すごく感動したのを覚えている。

 

普段一緒にいるとわからないけど、確かに一緒にいて楽しい人は割と沢山いるが、離れて寂しいと思う人はある一定数しかいないことに気がつく。

 

 

 

その中のひとりに、サークルのひとつ上の男の先輩がいた。

その人とは前から特別仲が良かったし、尊敬していた。

行く前も、頑張れるような言葉をかけてくれたり、メッセージもくれた。

 

向こうに行ってからも、時々電話してくれたり、

「帰ってくるの待ってるよ」「頑張ってるの知ってるから、頑張れって言えない。体調に気をつけて」のような嬉しくなるような言葉をくれた。

その人の言葉はいつも、うまく言えないけど”その人らしさ”がすごく出ていて、

上辺じゃなくてその人がわたしのことを本当に思って言ってくれてる。その人の優しさとか性格が出た言葉だった。

 

私はいつもその言葉に元気付けられていたし、なんなら毎日、その人がいるから頑張ろうと思えた。

 

 

心のそこから感謝してたし、帰ったら絶対に直接ちゃんと、ありがとうって伝えようと誓った。

 

LINEじゃなくて、電話でもなくて、直接会って自分のことばでありがとうって言う。そう心に決めていた。

 

 

 

その先輩も私が帰った一ヶ月後に、留学することが前々から決まっていた。でも、一ヶ月もあればお礼を言うには十分だと思っていた。何回か会うご飯に行ったりみんなで飲みにいったりする機会はあったのだし。

 

 

けれど、結局わたしはありがとうと伝えることができなかった。

 

 

 

上手く説明できないけど、わたしが帰ってきてから、私たちの関係は確実に、何かが変わってしまった。

なぜかは全くわからない。けれど、絶対に私の勘違いではない。

これはもうわたしと先輩の2人にしかわからないことだけれど、とにかく”変わった”のである。

 

話すのも明らかにぎこちなくなって、どう接したらいいかわからなくなったような...

 

私は本当にショックを受けた。すごく大きなショックだった。

あんなに信頼してて、この関係はずっと変わらないんだろうなと思ってたものが、変わってしまったのだ。

 

結局、変わってしまった関係を修復する時間もなく、先輩は留学に行ってしまった。

 

先輩が留学したら、今度はわたしが連絡をとって、言葉をかけるんだと、あれほど決心してたのに、一ヶ月経つ今、何もできていない。

連絡を取るのが気まずいし少し怖いようななんというか...

 

 

 

人の関係は、ほんとうに半年で変わってしまうものなのだろうか。

 

それとも、もしかするとあれはわたしの思い込み、考えすぎなのか。

 

 

まとまりがなくなってしまったけど、わたしにとってはすごく大きいことだったので書きました。

また進展して、解決したら書こうかな。

時間が経てば、いい方向に進むのかも。