空が見える場所から

はたち。女子大生の、感じたこととか考えたこととか。

辞めるって、世界で一番難しいことに感じる。

 

「すいません、辞めます。」

 

 

その言葉が簡単に言えたらどんなにいいだろう。

 

ゆとり世代と呼ばれる私たちは、会社をすぐ辞めるとかバイトをLINEひとつで辞めるとか、

いわば、簡単にすぐ辞める世代だと思われているかもしれません。

多分、これは事実だと思います。

「今時の子って新入社員で入っても、少し辛かったり自分と合わないとおもったらすぐ辞めるから困るんだよね〜」

っていう文句は、もう何回聞いたかわからないし、

根性がないって言われるのもまあ仕方ない。頷ける。

 

けれど私は、そうやって辞めるという”選択”を自分でして、その決断を実行する人を、純粋にすごいとしか思えないのです。

 

何かを辞めることは、多かれ少なかれ、決断力と行動力がどうしても必要になってきます。

誰だって楽な道に行きたい。なるべく無駄なエネルギーは使いたくない。

そう思うのはいたって普通。

現状を変えるための「手段」として辞めるという行動をとるのは、多大なエネルギーを使います。

 

日本で今、自分の仕事とか現状に満足していない、やりたいことが出来ていない、今後の人生に疑問を感じるという人は沢山いると思います。

今の仕事を辞めて、転職を考えている人も、沢山いると思います。

 

ただ、一体そのうち何人が実際に辞めると決断し、実行してきたでしょうか。

 

辞めることは本当に難しいこと。

私的に、「何かを辞める」ってそれはもう難易度10レベルです。MAX難しい。

 

私はまだ社会人としてひとつの会社に勤めた経験がないから、バイトの例だけになってしまうけれど。

 

 

 

ここで告白してしまうと、私は今、バイトを二つ辞めきれていない中途半端な状況真っ只中です....

 

なぜそんなことになっているかと言うと、一応ちゃんと理由があって、(ただの言い訳と言われるとそこまでだけど汗)

 

私は去年の8月から1月まで留学に行っていました。

以前から掛け持ちをして続けていたアルバイト二つ。留学を機に辞めることもできたけれど(今思うとその時に辞めておくのが一番だった...)バイト先の人に、「帰国したらまた戻って来なよ!行ってらっしゃい!」と笑顔で見送られ。まあ日本に帰ってきたらその時にまた考えればいいか〜と、名前は残ったまま留学生活スタート。

 

あっちにいる間はバイト先のことなんて頭からすっぽり。

バイト先のグループLINEがたまに動いていたのを知ってはいたけれど、関係ないからと通知オフにして、メッセージも開くだけで内容は確認していませんでした。

 

 

約半年のアメリカ生活も終わり、帰国。

 

「あ〜バイトしてお金稼がなきゃな〜〜」

 

向こうでアルバイトなど出来なかったため、お金が減っていくばかり。

大学生だから当然バイトしなければ生きていけない。遊べない美味しいもの食べれない旅行に行けない。

両親に借りている留学費用もあり、一刻もはやく働かなきゃ!という気持ちに。

 

新しいバイトを探さなくても、わたしには戻ってすぐ働けるバイト先がある。しかも二つも。

けれど留学生活中に色々考えて、日本に帰ったらただお金を稼ぐためだけのバイトを続けるのではなく、やりたいこと。インターンシップに挑戦してみようと思うように。

 

インターンシップとバイトの掛け持ちは不可能であることは一目瞭然。

だから、帰ってきてすぐにバイト先に連絡して、辞めるべきでした。

 

でも....

 

「辞める」ことが大の苦手な私。中々行動にうつせず、後回しにしてばかり。

 

帰ってきたばかりだし、少し休んで落ち着いたら挨拶にいこう。

ちょっと忙しいからまた来週....

 

何かと言い訳をつけては連絡をすることを避けていました。

 

そもそも何が苦手って、辞めるって言うことが自体が無理。

あの気まずい申し訳ない感覚。。

 

そう。小心者で勇気がないだけの話。

 

 

結局何もしないまま2ヶ月が経ってしまいました。

さすがに。

春から新しい年度になるし、もうさすがにけじめを付けなければいけない。

言う苦しみは一瞬、言わない苦しみは一生。よし。

 

 

そう考えていたその時、

 

 

「帰国しましたか?アルバイトの件、どうするのかと思い連絡しました。」

 

バイト先の社員さんからメール。

なんてタイミングがいいんだろう....

 

もう逃げられない。今だ。頑張れわたし!!!!

 

 

 

 

 

 

何かを始めるのはすごく得意なのに、

辞めるのはこんなにも苦手。

 

辞めたいのに辞めない時の要因って、人間関係だったり、”他人”に起因してるけれど、

辞める時は他人とか関係なく、”自分”のため。

 

自分の人生は絶対に他人のものではなくて自分のものだから、

自分のために選択して、自分のために生きていければそれが一番いいに決まってる。

 

でもそれはきっとすごく難しいこと。

自分のために生きることと、無責任だったり思いやりがなくなってしまうのは紙一重だから。

 

 

「会社の方針が合わないから3ヶ月でやめて、企業して社長になっちゃいました。」

っていう若者が沢山いる今の世の中。

そのパワーと行動力はまぶしくて、羨ましい。

 

どちらが正しいかなんて決められないし、どちらを非難することもできない。

 

忍耐力と、責任感と、根性。

決断力と、行動力と、勇気。

 

全部を兼ね備えるなんて、限りなく不可能に近いけれど。

 

 

常に選択の連続の中で。

決断の結果が、「今は耐える時。我慢。」でも、「変化を選ぶ勇気」でも。

どちらにしてもいつも”自分らしく”生きていきたいな、と思うのでした。